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2013年2月17日日曜日

郵政非正規ユニオンNEWS20号

YHU20号

 

19名解雇は組合つぶしの不当労働行為だった
ことがほぼ確定!
東京多摩支店不当解雇撤回・労働委員会闘争

第3回証人尋問大工原課長・中川室長を徹底追及!

 2月14日、郵政非正規ユニオンが齋藤委員長ら組合員の不当解雇撤回を求めた東京都労働委員会の第3回証人審問が開かれました。
 まずは東京多摩支店・中川陽二業務企画室長。前任は東京支社総務部調整役。
 中川証人は「宅配統合に伴う混乱の解消のため大量に採用したが、黒字化達成のため、余剰人員を雇い止めにした」「1年を超えて雇い続けると、解雇しにくくなるから、1年に満たない人員から雇い止めにした」「支店単独で1億6千万円の人件費削減目標」などと言いました。「宅配統合後の混乱」とは、経営陣がもたらしたものです。「長期スタッフ募集」を掲げて募集した労働者を勝手に「余剰人員」などと呼び、経営の失敗は棚上げして、ゴミのように解雇するなど断じて許せません。
 さらに、組合の団交要求を受けながら、1ヶ月にわたって引き延ばすなど、終始不誠実な態度をとり続けたうえに、一方的に「次回をもって団交を打ち切る」などの脅迫な行為も明らかになりました。「これまでJP労組と団交したことなどないから」などと言っていますが、つまりは労働者がたたかう組合をつくって立ち上がったとたんに、会社の「好き放題」の労働者支配などグラグラになるということがはっきりしたのです。
 続いて、東京多摩支店輸送ゆうパック課・大工原重良担当課長(現・新宿郵便局郵便課)の登場です。「アルバイトのクズが組合なんかつくりやがって」等々の暴言を隠蔽する「陳述書」を用意してきましたが、頭隠して尻隠さず、暴力的職場支配の実態が次々に明らかになっていきます。
 大工原課長は、非正規ユニオン結成の後、労働者どうしのトラブ  ルを口実に、齋藤委員長を「対話」と称して呼び出し、彼が職場で受けた不利益をメモに残していることを知ると、なんと1時間にわたって「メモを出せ」「どうして渡さないんだ」と恫喝したのです。
 さらには「自分も組合(全郵政)の役員をしていた。言動に気をつけないと周りの人間から反感を買うぞ」と言ったことなどすべてを認めました。なにが「熱血指導」(中川室長)でしょうか。れっきとした不当労働行為であり、脅迫、暴力、パワーハラスメントという犯罪行為です!
 齋藤委員長が「あなたは当時、私に対して『赤旗振った連中と一緒にやるのか!』と言ったが、今日はその仲間が大勢駆けつけている。同じセリフを言ってみよ!」と追及すると、日頃あれほど傲慢にいばりくさっていた課長は何も言えません。
 この日の労働委員会闘争は、雇い止め、パワハラ等々、職場の悔しい思いに泣き寝入りせず、闘って勝てる展望を示しました。
  みなさん、いっしょに声を上げていきましょう!

スキルダウン・雇い止め・退職勧奨受けたらすぐ連絡を!

 


非正規社員に対する3月雇い止め攻撃を許すな!

 「平成24年度黒字化」の掛け声の下に、職場は大混乱におちいっています。全国の郵便局では、交通事故死が頻発し、休憩時間も取れない極限的労働強化の中で、病に追い込まれ、自殺者が出るなどかつての郵便局では考えられない事態が起きています。
 これは、ゆうパックと日通の合併の破産によって生み出された1034億円の赤字を解消する為に、2011年9月4万6千人の非正規社員をリストラしたことによって引きこされているのです。
 4万6千人のリストラが、単に首切りにとどまらずに、職場に残った社員の首を締め上げているのです。本当にこのままでは黙っていれば殺されてしまいます。
 非正規社員のみなさん一人ひとりが「おかしい事はおかしい」と今声をあげる時です。郵政非正規ユニオンは共に闘います。

職場からの声

◆現場では交通事故も郵便事故も激発している。会社が示す「改善策」は、責任をすべて現場に押しつけるもの。会社の責任(人件費削減による過重労働)を曖昧にしている限り何の解決にもならない。
◆アマゾンなどの荷物が増えたせいで、日曜出勤が回らなくなっている。以前は一人でできた仕事が、二人出しても回らない!
◆労災事故が数多く起きているが、当局は必死に隠すので、泣き寝入りするしかない。当局の「恩恵」ではないのに。労働者は法律を知らないと思って、好き放題やっている。
◆スキル評価で、誤配などをあげつらって大幅な降格・賃下げがまかりとおっている。「能力がない」と責め立てて「自己都合」で退職届を出させる作戦。若者を使いつぶすブラック企業じゃないか。
◆年休は申請すれば無条件に取らせなければいけないのに、希望を出しても「忙しいからダメだ」と言われる。そして当局の都合で「この日に休め」と勝手に年休を入れられる。
◆長いミーティングのせいで、昼休憩をとる時間もない。弱い立場の労働者に矛盾が集中し、書類上は休憩をとったことにさせられている。休憩をとらないことが労働者の「コンプラ違反」にされてしまっている。すべては会社の責任じゃないか!


現場から反撃をたたきつけよう!
みなさんの職場で起きている問題、報告を寄せてください!

 


◇◇ 非正規社員のみなさん◇◇


①会社から「契約打ち切りです」といってきたら、「辞めない」とはっきりと意思表示して下さい。そしてこういう時こそ、一人で悩まないで、郵政非正規ユニオンにすぐに連絡を入れて下さい。
②人件費の大幅削減、営業ノルマの達成、経費の削減で職場は休憩時間もない労働強化で大混乱しています。作業中の交通事故や病気休暇、作業ミスなどを口実にした雇い止めは違法です。その時はご連絡下さい。秘密は厳守します。

ニュースへのリンク

2013年2月3日日曜日

郵政非正規ユニオンNEWS19号

全国ビラ19号

 

 

組合潰しの雇い止めは明らかだ東京
多摩局は直ちに全員を職場に戻せ!

第二回都労委証人尋問
再び傍聴席を埋めつくす結集

全逓部会と齋藤委員長との出会いから組合結成・不当解雇撤回闘争にいたる不当労働行為との闘いを明らかにする

 1月24日、郵政非正規ユニオンが、齋藤裕介委員長をはじめとする組合員の不当解雇撤回を求めた、東京都労働委員会の第二回証人審問が開かれました。前回の齋藤委員長、渡貫書記長に続き、この日、郵政非正規ユニオン執行委員の早川繁雄さんと大畠公彦さんが証人として立ち、組合側代理人の森川文人弁護士と酒井健雄弁護士がそれぞれ尋問を行いました。今回も傍聴席は満席。厚い支援共闘の陣形は頼もしく、本当に感謝です。

若い世代とともに闘う労働運動復権

 二人の証人は、いずれも物ダメ・ストライキ闘争を闘い抜いた、かつての闘う全逓の活動家です。この全国労組交流センター全逓労働者部会の仲間が、郵政職場に闘う労働運動を再びよみがえらせようと職場ビラ入れ・署名活動を強化し、その中で齋藤裕介さんという若い世代と出会いました。その不当な雇い止め解雇攻撃との闘いの中から、ついには新組合結成にいたる、今日までの闘いの全過程が、生き生きと証言されたのです。
 それは同時に、郵政資本・東京多摩支店の数々の不当労働行為との闘いです。具体的に証拠を示し、会社の不当労働行為の全容を暴く証言となりました。
 2010年7・1宅配統合の失敗という郵政民営化の大破産、それに対する年末「郵政大リストラ」計画の発覚という事態の中で、早川さん大畠さんら全逓部会は、非正規労働者の組織化の方針を確立して活動を開始しました。門前ビラ入れや署名活動の中で、出退勤の労働者との討論がはじまりました。その人達が皆、後に組合員となった人達です。その一人、齋藤さんが雇い止め通告を受けた時、真先にしらせ、相談したのが全逓部会の早川さん大畠さんでした。こうして闘いが始まったのです。
 齋藤さんの決然とした決起に仰天した当局は、この最初の雇い止め攻撃を事実上撤回し、齋藤さんの雇用を継続しました。この時、齋藤さんは「やっぱり労働組合の力が必要だ」と実感し、自ら活動を開始することを決断しました。全逓部会に参加し、労働組合と労働運動について学習会を積み重ねました。そこで「まず自分が職場のリーダーになることだ」と気づき、率先して職場の清掃をよびかけることから始まって、活動を開始したのでした。

組合作り始めるや狙い撃ち雇い止め解雇攻撃

 これを見ていた会社側は、齋藤さんとその仲間を職場から排除し、新組合の結成を妨害しようとしたのです。これが2011年6月15人の雇い止め、9月4人の雇い止めです。その結果、齋藤さんと同じ職場・同じ勤務時間帯の非正規労働者が狙い撃ちされ、後に組合員となる人だけが総て雇い止めとなりました。こんな露骨な不当労働行為は前代未聞です。この中で、有光による齋藤さんへの「死ね」「殺すぞ」という暴言・暴力行為があり、大工原による「バイトの分際で労働組合なんかつくりやがって」という暴言・暴力行為があったのです。

不当労働行為のオンパレード

 さらに証言で、団体交渉開催日の引き延ばし、深夜勤務の齋藤委員長が出席困難な昼の時間帯での団交ごりおし、一切の資料開示要求を拒否してきたことを明らかにしました。まさに「不誠実団交」、事実上の団交拒否という不当労働行為そのものです。あげくに会社が最初に齋藤さんの雇い止めを画策し、後の6月9月雇い止めを準備して6か月雇用を3か月雇用にこっそり変更していた2~3月過程のことなど、会社側団交員の中川業務企画室長と渋谷郵便課長が「私は4月に赴任してきたので知りません」と開き直るしまつでした。
 また当時、郵政本社が「社外秘」文書で、その年の9月に一斉雇い止めをせよと指示していたにもかかわらず、東京多摩支店でのみ6月雇い止めが行われた事実も指摘されました。なぜ東京多摩だけ6月に? 組合つぶしのためです。この時、雇い止め解雇する組合員のかわりに64人ものアルバイトが穴埋め採用されていた事実も指摘されました。本当に不当労働行為のオンパレードではありませんか。

次は大工原が登場! 徹底追及するぞ!

 早川さん、大畠さんは、今日にいたる郵政民営化とその破綻の現実を怒りをこめて暴き弾劾しつつ、証言を貫きました。これには、会社側・代理人弁護士も、まともに反対尋問もできません。団交期日の引き延ばしが、なぜ組合に対する攻撃だというのか、というふざけた反対尋問には、雇い止め解雇通告を受けている労働者にとって一日一日がどんなものなのかわかっているのかと、逆に突きつけられ、ぐうの音も出ませんでした。
 次回は2月14日(木)13時30分から、大工原と中川室長の証人尋問です。不当労働行為の張本人中の張本人です。みなさん、こいつらの顔を見に来てください。さらに多くの傍聴で取り囲み、徹底的に叩きのめしてやりましょう。

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